医学部受験情報【2024年度入試】私立医学部の地域枠受験を解説!大学一覧とメリットデメリット

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【2024年度入試】私立医学部の地域枠受験を解説!大学一覧とメリットデメリット
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医学部受験の入試制度で最近多く見かけるようになった「地域枠入試」
ネットやメディアでも記事が多く掲載され、注目を集めています。

地域枠とは

地域医療の担い手を確保するために、大学医学部が設ける入学者選抜枠。将来、その地域で一定期間、医療に従事することを条件に、返済不要の奨学金を支給したり、入学しやすくしたりする  出典 小学館

これは他学部ではあまり見られない医学部ならではの制度です。
また地域枠も一般入試や総合型選抜など多岐に渡りますが、ここでは一般入試と共通テスト利用についてを記載します。

地域枠のメリット・デメリット

学費を大幅に抑えることができる

地域枠入試の大きな魅力はこの就学金貸与制度でしょう。
自治体から医学部在学中の修学資金に向けての貸与があり、貸与額は自治体によって異なりますが、経済的な負担は軽くなります。 一定の条件を満たすことで返還の義務もなくなります。
経済的に医学部進学を諦めていた方には非常に大きなメリットでしょう。

卒業後の勤務先に制限がある

上記の貸与修学資金免除の条件として、研修医の期間を含め9年間、当該自治体で医師として勤務する必要があります。 この条件を離脱した場合、貸与された資金を利子を含めて全額返済しなければならなくなります。また、自治体により診療科の制限がある場合もあります。
医師としてキャリア形成や卒後のライフデザインにも影響がでる可能性も知っておく必要があります。 逆に、希望の診療科やどこでも構わないから医師として働きたい!という場合や、その地域で医師として貢献したい!という希望がある方には最適な選択でしょう。

「入りやすい」に騙されるな!

ネット上の記事などで、地域枠のメリットについて「入りやすい」「難易度が下がる」と書いてあることも多いですが、その言葉を鵜呑みにするのは危険です!

たしかに、大学に縛られることや僻地へ派遣され限られた医療機器や症例にしか触れられずにキャリア形成に影響があると考え、地域枠を避ける傾向があるため、倍率が低くなっていたり、定員割れの恐れから合格ラインの引き下げなどが合ったのも事実ではあります。
しかし、それは本当に多少であり、ほんのわずかの差しかありません。
一般入試地域枠ではしっかり一次試験を合格できるだけの実力持っていることはマストです!

私立医学部 地域枠一覧と注目ポイント

ここからはより具体的に私立医学部の地域枠受験の注目すべきポイントを解説していきます。 一覧表も掲載していますので、ぜひご参考にあなたに合った私立医学部を探して出願の参考にどうぞ!

出願条件の注目ポイント

1.居住条件

受験者やその家族がその自治体に居住、または受験者がその自治体の高校出身である必要があります。 居住の条件(何年間住んでいるか等)や家族の条件(何親等まで)については各大学により異なるため、HPや入試概要をご確認ください。 居住条件が無いものは、全国どこからでも受験が可能です。

2.入学確約

合格後の入学を確約すること。もし他の大学に合格しても一切蹴ることができません。合格した場合は、必ず入学しなければなりません。
そのため、他大学との併願をしている場合は注意が必要です。
入学確約が無い大学は少ないですが、受験校選びにおいては重要な要素となります。

3.他入試との併願

同大学内の他の入試方式と併願ができるかです。 多くの大学では一般入試との併願が可能で、一般入試と同じ試験を受験し地域枠から外れても一般での選考が可能になります。

4.卒業後の進路

大学卒業後、研修期間を含めて医師として指定された病院で働かなければいけない期間です。 おおむね9年間が多いです。

学費と貸与額

私立医学部の地域枠一覧

私立医学部地域枠一覧の拡大PDF

各大学の6年間の学費とそれぞれの地域枠で貸与される額が記載されています。
貸与額はそれぞれの自治体により異なります。 参考までに一覧表を掲載しました。一覧表の内容は変更となる場合があります。必ず各大学HPや募集要項をご確認ください。

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大学名合格数(2023〜2022)
横浜市立大学(医)1名
日本医科大学(医)後期2名
順天堂大学(医)1名
大阪医科薬科大学(医)1名
昭和大学・前期(医)6名
東邦大学(医)4名
国際医療福祉大学(医)2名
東京医科大学(医)2名
杏林大学(医)6名
日本大学(医)9名
聖マリアンナ医科大学(医)7名
東海大学(医)6名
北里大学(医)4名
帝京大学(医)3名
兵庫医科大学(医)1名
獨協医科大学(医)2名
東京女子医科大学(医)7名
埼玉医科大学(医)3名
東北医科薬科大学(医)3名
岩手医科大学(医)2名
金沢医科大学(医)3名
川崎医科大学(医)2名
合計77名
2022合格率86%(14名中12名)
2023合格率93%(13名中12名 ※一次)
77%(13名中10名 ※最終合格)
現役合格率70%
高卒合格率81.5%

※合格数は、特待合格・正規合格・補欠合格・一次合格数を含みます。